長期に渡り台湾に居住するアメリカ出身の男性が、80歳の母親を引き取るため「家族滞在ビザ」の取得を申請、しかしビザの期限は最長で半年と規定され、男性は疑問を呈している。 男性の母親は2年前に脳卒中を患い。軽度の認知症状がみられる。しかし身近に親戚や友人などサポートしてくれる存在がないことから、男性は母親を引き取ることを決意。妻子と共にアメリカへの移住も検討したが、自身や妻の転職の困難さ、生活環境の変化による子どもへの影響などを考慮し、台湾に母親を呼び寄せ同居することを選択した。 しかし台湾の関連法令では家族滞在ビザの期限はわずか半年。認知症の母親が半年ごとに出国しビザを取得するのは不可能だとして男性は外交部の協力を求めている。
11月8日(火)付の台北タイムスによると、男性は2013年から台湾に居住。製造のスペシャリストとしてパートナー企業と共同で製品開発に携わっている。台湾人の妻と2人の子どもと共に暮らしており、男性自身は特定の雇用主を要しない専門業の人に対し発給される「就業ゴールドカード(就業金卡)」を取得している。
男性の母親は今年9月、流動資産を台湾元に替え訪台。男性は母親を家族の一員として、妻子と共に台湾に永住する意志があるが、現状では母親が台湾に滞在することを許可するビザは60日間の「家族滞在ビザ」のみ。このビザは2回まで延長申請が可能で、最大180日=半年間の滞在が認められているが、2カ月ごとの延長申請に加え、認知症を抱えた母親が半年ごとに出国しビザを申請し直すことは困難を喫する。
(11月17日)
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