環境保護署はこのたび、台湾全土のドリンクスタンドやコンビニ、ファストフード各店にて、
マイカップ持参でドリンクを購入すると5元引きとする新制度を発表した。
7/1(金)より施行される。
同署によるとこの措置により、1年間で飲料カップ5億8000杯分、7000tのごみを削減でき、
「大安森林公園」87個分の二酸化炭素量に該当するという。
環境保護署回収機関会の統計によると、台湾では年間40億杯の使い捨てカップを消費しており、
プラスチック製カップがその多くを占める。
今年3月にナイロビで行われた国連環境総会では、175カ国の代表がプラスチック汚染に対処する法的拘束力のある「国際プラスチック条約」を、
2024年までに制定することで合意した。
プラスチックの生産、消費、廃棄の全サイクルに厳格な規制を敷き、環境被害を軽減する。
台湾では2011年より、一部店舗でマイカップを持参しドリンクを購入すると1~3元の値引きを実施。
しかしながらマイカップの利用者は6%にとどまっており、今回は値引き額を引き上げ利用者を増やすねらいだ。
7-ELEVENではこれに先がけ6/15(水)、全家FamilyMartでは6/29(水)より新制度を導入。
1杯当たり5元の値引きを行い、7-ELEVENは毎月1日限定で値引き額を7元とする。
そのほか両社ではリサイクルカップ「循環杯」のレンタルも実施。
リサイクルカップは50元のデポジットを支払うことでレンタルでき、返却するとデポジット金を返還する。
(6月29日)