新竹市に住む58歳の男性が、20日間に渡る便秘から腹部の膨張に悩まされ救急外来を訪れたところ、体内に約5kgの宿便が蓄積され、心臓近くにまで及んでいたことがわかった。
男性を診察した大腸直腸外科の医師が触診を行うと肛門部近くに石のように硬いものに触れたため、腫瘍の可能性を疑いコンピュータ断層撮影を指示。ところが写真には大腸とS字結腸の交差部に約6cm四方大の宿便を発見、そこから横隔膜、胸腔部、心臓近くまで糞便が溜まっていることがわかった。
医師が男性の宿便を取り除くと男性の症状も緩和され、帰宅後複数回排便があり、無事に回復した。なお男性はS字結腸が人より長く、便秘を起こしやすいという。
(3月21日)