世界中で3年以上に渡る新型コロナウイルスの感染状況が、今年になりほぼ収束を迎えたものの、中国のウイルス研究者が新たなウイルスの流行に備えるよう警告を発した。
香港のメディア「南華早報」によると、中国の著名ウイルス学者として知られる石正麗氏とその研究チームが今年7月に発表した論文で、40種類のコロナウイルスが人間に感染するリスクを評価した結果、その半数以上が「高リスク」に該当し、その中には人間に感染し病気を引き起こすことが知られている6種類が含まれており、さらに3種類が病気を引き起こすか、動物に感染する可能性があることを示唆。さらに「将来、ほぼ確実にコロナウイルスの流行が再び発生する可能性が非常に高い」と述べている。
石氏の研究チームはこれらの高リスクウイルスを積極的に監視する検査ツールを開発。また宿主となる生物を特定した。
なお、各縣市では新たな感染流行の波に備え、高齢者など重症化しやすい高リスク群の人に対しワクチン接種を推奨している。
(9月27日)