台北市中正区のクリニックで6月8日(火)、新型コロナウイルス予防のためのAZ社製ワクチンを一般市民に接種していたことがわかった。
現在ワクチンの接種については、医療従事者や感染リスクの高い業務関係者など一~三類のみを対象としており、一般市民は受け付けていない。しかし同クリニックでは一般市民への接種を実施、現場にいた人からの「口コミ」で情報が拡散し、同日夜22時時点で集まった人々が行列をつくっていたという。
これについて同クリニックは「(AZワクチンではなく)肺炎球菌のワクチン」と説明。また同日取材に訪れた記者に対し、従業員は「検査をしているだけ」と虚偽の説明をしていた。
台北市の黃珊珊・副市長によると、市内では5月27日(木)よりワクチンの各クリニックへの配送を開始。しかし実際の接種はまだ指定の総合病院でのみ行っており、同クリニックには規定違反で200万元の罰金が科された。
(6月9日)