衛生福利部は5月18日(火)、中医薬研究所が開発した新型コロナウイルス治療用の漢方薬「清冠一號」について、薬事法第48條に基づき、製薬会社1社の製造申請を許可したことを発表した。現在、他社の申請に関しても審査中であることを明らかにした。
漢方薬は黄芩(オウゴン)や魚腥草(ドクダミ)、甘草、防風など約10種の薬材を配合。今年4月に衛福部が交付した「新型コロナウイルスの段階的中医学治療手引き」に記載される通り、無症状または初期症状患者に対し処方され、予防的使用は認められない。ウイルスによる肺炎の重症化を防ぎ、治療の速度を速めるとして、感染が確定した人に対し中医師が診察し必要に応じて処方。なお個人が漢方薬局などで買い求めることはできない。
漢方薬の製造期間は、新型コロナウイルス対策に当たる「中央流行感染症指揮センター」が解散するまで。
(5月19日)