無免許バイクにはねられた警官 脳死判定、臓器10部位を提供

新北市樹林区の派出所に勤務する21歳の男性警官が、8月2日(日)午前0時頃、無免許運転のバイクにはねられた。警官は板橋区の亞東紀念医院に搬送されたが、3日(月)19時頃、二度目の脳死判定を受けた。

警察によるとバイクを運転していたのは17歳の少年で、高速で走行中に男性をはねたとみられる。この事故によりくも膜下出血と身体の多発骨折の重傷を負った。病院によると男性はすでに呼吸と心拍がない状態で搬入され、24時間に渡り救命措置に徹したが3日(月)朝、脳幹の機能停止が確認された。

遺族らは男性の臓器提供に同意し、4日(火)午後からおよそ12時間に渡り心臓、肺、膵臓、肝臓、腎臓、角膜、血管など約10部位の摘出手術が行われた。術後、検察官による死亡確認を経てパトカーに警護されながら葬儀場へ移送された。道中には勤務先の派出所を通過し、同僚らが敬礼で最後の別れを告げ見送った。

なお侯友宜・新北市長は男性警官に「勇敢な殉職」として敬意を表している。

(8月5日)

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