台北市中正区で昨年5月、女性が殺害後遺体を切断・遺棄された事件で、台北地方法院は8月5日(月)午後、犯人の男に対し強制性交罪及び殺人罪で死刑判決を宣告した。
現場は中正区華山エリアの「草原自治区」と呼ばれる場所で、市政府が期間限定で一般市民の使用を許可しており、若者を中心にテントや小屋を設置し音楽や文化関連のイベントなどを行っていた。犯人の男はセデック族を自称し文化体験施設を運営、被害者の女性は受講者として男の元を訪れ、夜になって酒を飲んだ際に男が女性に性行為を要求したが拒否され、強姦した後に首を絞めて殺害。遺体を施設内に隠し、翌日解体して陽明山などに遺棄したほか、一部を自宅に持ち帰り標本として保存。また女性の所持金200元を盗用していた。
なお男は審理の際、アメリカ籍の台湾華僑の男の犯行など虚偽と思われる内容を主張、自らの関与を否定した。
男はほかに窃盗罪で10月、遺体遺棄罪で4年6月の刑が課され公的権利は生涯剥奪とされた。
(8月6日)