高雄市沖で7月3日(金)、海軍陸戦隊の海上演習中にゴムボートが転覆。この事故で2人が死亡、1人が重傷を負った。
海軍司令部によると同日8時40分に演習を開始。第99海兵旅団第2大隊に所属する第6中隊が8隻の突撃艇で上陸訓練に臨んだところ、同48分潮流の変化により高波が起こり陸から160mの沖合で2隻が転覆、計14人が海に投げ出された。11人は自力で陸にたどり着いたが、残る3人のうち2人は9時10分に救出され、もう1人は11時19分救助用ヘリコプターに引き上げられた。
今回の事故に関し、海軍司令部は会見を開き事故の経緯について説明。隊員らはいずれも武装遊泳の訓練を受けており、同水域での演習も過去に複数回実施、ボートも検査・点検を経て使用されたものであり、人為的・機械的な事故ではなくあくまで潮流の変化によるものとした。
なおこの事故について民進党の吳怡農・議員は「演習は見せ物的であり防衛本来の意義を欠いている」と発言した。
(7月8日)