台中市郊外の火力発電所にて、9月21日(木)15時過ぎに火災が発生。同日17時頃日は消し止められ、けが人はいなかった。
同発電所では9月に入り、1号機の空気汚染改善工程を実施。当日は汚染物質を取り除く排煙脱硫装置の設置作業中、工員が鋼板を切断した火花がポリプロピレン板に引火し、火災が起きた。
台中発電所はこれについて、1号機は作業のため発電を停止しており、損失は約9万元、電力供給への影響はないとしている。また台中市環境局は、空気の品質観測システムによるデータから、周囲の汚染測定値の大きな上昇はみられないと発表。しかしながら黒煙とともに汚染物質が散布されたのは明らかであるため、空気汚染法違反により10万〜100万元の罰金が科されるという。
また台中市を含む台湾西部では24日(日)、大気中のPM2.5濃度が上昇、午前11時までに市内9カ所の空気品質測定ポイントにて、最も警戒レベルの高い赤色警報が示され、市政府は路上に水を散布するなど対策を実行した。
(9月26日)