2014年に基隆市で行われたトライアスロンの大会に参加した際、道路の整備不良により転倒、半身不随の重傷を負った男性が基隆市を相手取り賠償を求めていた裁判で、再考法院は12月24日(火)控訴を棄却、二審の判決を支持する賠償金967万元の支払い命令を下した。
男性は同年9月、基隆市主催によるトライアスロン大会に参加。自転車競技で湖海路を走行中、路上に空いた直径40~50㌢、深さ4㌢の穴に車輪を取られ転倒した。男性のけがは頸椎や手足などの多発骨折で、下半身に麻痺が残った。基隆市はイベント開催に際し道路の陥没が未補修のまま放置し、注意を促す警告表示も置かなかったとして過失が追及された。
男性には2人の娘がおり、男性の介護及び家計を支えるため学業を諦めていた。男性は娘2人の精神的苦痛にも賠償を請求。計1325万元を求めたが一審では基隆市の過失が追及され1025万元、二審で市が男性自身の不注意を指摘し967万元の賠償金支払いが決定した。
(12月17日)