台湾のアカデミー賞と称される「第56回台北金馬奨」の授賞式が11月23日(土)に開催され、チョン・モンホン(鐘孟宏)監督作『陽光普照』が最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞の最多5部門および観客賞を受賞した。
2010年の『第四張画』に続き、2度目の監督賞に輝いたチョン・モンホン監督は受賞スピーチで「私の映画はずっとお金にはならないが、夢の中でさえも『アクション!』と叫んでいる。真の情熱があれば、映画を撮る意味が少しずつ実感できる」と語った。
同映画祭の主席を務めたアン・リー(李安)監督は、中国作品が参加を見送ったことについて「失うものはあるが、今年の作品は往年と比べても見劣りしなかった。アットホームなのもいい。結果にも皆が満足している」と述べた。同映画祭が90年代に民間の主催で始まったことに触れ、「いかなる政治の影響も受けず、映画制作の団結力で互いに支え合う、すべての中国語作品にとっての表現の場であることを願う」と強調した。
(11月24日)