マグロ出汁の贅沢ラーメン

　忠孝敦化駅すぐ、明曜百貨の裏手に佇むラーメン店「麺処 田冶」。オーナーの野条さんは日本と台湾で修行を積み、昨年９月ついにこの店で独立した。

いくつものラーメン店での経験を活かし生み出したのが、自慢の「烏骨鶏醤油／塩拉麺」（各２３０元）。白くあっさりした台湾産烏骨鶏の出汁は薄味すぎることなく、キレとコクの絶妙なバランスを保っている。写真の「招牌醤油拉麺」はベースの塩or醤油を選んでトッピングを増量したもの。「全部乗せ」間隔で食べ尽くしたい。

今回、期間限定で登場した「鮪節拉麺」（各３００元）は、ラーメン界でも珍しく「かつお節」ならぬ「マグロ節」を使用。９時間炊いた鶏白湯に日本から取り寄せたマグロ節を合わせ、さらに高級な北海道産のホタテを炙って乗せた至高の一杯。上品な旨味が味覚中枢を心地よく刺激する。「ホタテのせいでコストがやばい」と野条さんも苦笑する贅沢ラーメン、なくなり次第終了なので早めに駆け付けたい。

特別アレンジのトッピング

サイドメニューには、カリッと揚げた「鶏肉柚子餃子」（１２０元）やラーメン同様、塩・醤油味の２種を揃えた「唐揚げ」（１００元／３個～）が不動の人気を誇る。餃子は爽やかな柚の香りでさっぱり。唐揚げは６個以上オーダーで塩・醤油を半々に盛り付けてもらえる。

オープンして約半年だが、すでに連日開店前から並ぶ固定客を捕まえている。研究熱心な野条さんがメニューを頻繁に進化させ、客を飽きさせず人気を保っている。近頃アップデートしたレアチャーシューは、今回はさらにマヨネーズを添えて炙ったジャピオン限定の特製アレンジでサービスしてくれる。麺を覆い尽くすほどの大きさだが、極上の柔らかさで気づけばペロッと平らげている。

常に日本語ができるスタッフがいるのも安心。アルコールもビールや焼酎、日本酒を揃え酒呑みももてなしてくれる。

Info

住所　忠孝東路四段216巷40弄9號

TEL　02-2779-0660

営業時間　12時～15時、18時～21時（金土は～23時、日曜は休憩なし）

席数　26席

予算　300元～