台北市内のホテルで、人事担当者がスタッフに対し、身体的特徴を自ら同僚に説明するよう強要したうえ違法に解雇したとして、台北地方法院が同ホテルに対し20万元の賠償を命じた件で、この度控訴期限を過ぎ判決が確定した。
スタッフは男性と女性の身体的特徴を併せ持つ「インターセックス(両性具有)」で、両親は男性として届けたものの、後に男性器を切除し女性として生きてきた。2019年の同ホテル就職時、人事資料の性別欄記入に際し担当者に打ち明けたところ、同僚への説明を強要され、さらに数日経って依願退職するよう促されたという。同スタッフはこれを拒否し病気休暇と用事休暇を申請して4日間欠勤したが、ホテルは休暇申請を受理せず解雇した。
スタッフはホテルを性差別と違法解雇で告訴、台北地方法院は昨年11月、訴えを認めホテルに対し賠償を命じた。
(1月12日)