南投縣の山間に本部を置くカルト教団「中華白陽四貴霊寶聖道会」が今年9月、教育と称し信者の集団虐待を行い、女性1人を死亡させた件で、台中地方検察署は教祖の女の身柄を押さえるとともに幹部11人が逃亡中であことを明らかにした。
教祖の女は61歳で、公的機関の契約職員として働いていたが、退職後神と話ができるなどと称し友人らとともに教団を設立。検察側は9月に本部の家宅捜索を行い、内部で撮影された映像20本を押収。映像には脱退を希望する信者に悪魔が宿っているとして〝エクソシズム〟手法で殴る蹴るなどの暴行を加える様子が記録されていた。信者の中には子連れの者もおり、2歳の女児や80歳代の老人も暴行されていたことがわかった。死亡した女性は26歳で、布教目的で中国の南寧市へ渡っていたが、野心的などと批判され幹部の女3人によって殺された。
(11月6日)