南京復興の穴場バル
MRT南京復興駅から徒歩5分、遼寧路にある「桃之木」は、昨年12月に大安から移転したばかり。日本酒やワイン、ビール、ハイボールなどアルコールメニューが豊富に揃い、日本人オーナーシェフのKAZUさんが腕を振るう和食とスパニッシュをミックスしたメニューを楽しめるバルだ。
日本で工場の設計図面を引く仕事をしていたKAZUさん。台湾人女性との結婚、移住を機に台北に移り住み、バルをオープンしたという異色の経歴の持ち主だった。
愛と笑顔で育む桃
「どこかで食べておいしかった味を思い出しながら、試行錯誤を繰り返してメニューにできた」のは「さんまのから揚げ」(220元)。どんなお酒にも合う万能選手で、大人気の一品だ。アペタイザーに忘れてはいけない「砂ずりのコンフィ」(189元)もワインや日本酒がしっくりくる。トマトの輪切りを美しく重ねた「トマトタワー」(140元)はオリーブオイルベースの自家製ドレッシングを挟んで。お好みでローズソルトを少し加え、箸休めにオススメだ。
日本酒は「楯野川」(2100元/ボトル)など新潟産を中心に。KAZUさんの出身地、米と水のうまい三重の酒も用意しているので、気軽に尋ねてみよう。
「自分は職人気質じゃない」と謙虚なKAZUさん。お酒もアテも、おいしいと思ったものを柔軟に取り入れ「スペイン料理を作っても、どこか和の味が入るのがおもしろいかな」という。
こだわるのは「おいしいこと」と「楽しいこと」。店名は「MIKAさんが桃が好きだから」と、シンプルな愛が由来だった。仕事帰りや台北アリーナ、スタジアムを出て気軽に立ち寄りたい「桃之木」。一日の終わりを、いい気分にさせてくれる。
住所 中山区遼寧街109-1號
TEL 02-8772-1488
営業時間 18時~23時(ラストオーダー、日曜休み)
席数 28席
予算 700元~