【今週もゴチになります】山治 ―日本食田舎料理―

民生エリアの和食

民生東路三段裏手の住宅街。カフェやデザイン会社が点在する小さな通りに「山治」の店構えは異彩を放つ。日本のふるさとに帰ってきたような錯覚を覚える、古い造りの和食店だ。

笑顔の優しい大将、料理長を務める杜(もり)さんは高雄出身。兵役を終えた後に日本へ渡り、東京などで日本料理の修行をした。台湾に帰国後は高雄アンバサダーホテルの和食レストランに勤務し、2003年に「山治」をオープン。和食調理歴は30年以上になる。

 

高雄と大阪の共通点

「大阪の味は高雄の味に似ていると思います」と杜さん。日本から取り寄せた鉄の釜で、1時間かけて焚き上げる「釜めし」も「大阪風」で、野菜だしと醤油をベースに、キノコやエビ、魚など魚介類の具だくさんが自慢の一品。「どんな料理もきれいな水で作らなければおいしくできない」と信念を持つ杜さんは、米を炊く水は2度以上煮沸・蒸留をしたものを使っている。

1000元~3000元の価格から選べるセットメニュー、人気は「焼き魚定食」(1500元)。その日に市場から仕入れ串で芳ばしく焼いた魚と釜めし、つきだし、刺身、汁物、石焼豚肉、水菓子のコースで、素材は日替わり。

ボリュームいっぱいの料理とともに吞みたい日本酒は「花の舞」(680元/300㍉)など10数種類。「山崎蒸留梅酒」(1500元/660㍉)も女性グループなどに好評だ。今回はジャピオン持参で「サッポロ一番搾り」(通常180元/瓶)がサービスされる。

杜さん家族の人柄と年月が熟成させた田舎風の店づくりは、海外から訪れるゲストの接待にも喜ばれる。ふるさとに戻ったような温かい気持ちで緊張をほどき、ゆるりと過ごしてみよう。

 

住所

松山区民生東路三段130巷18弄5号

TEL

02-2716-3755

営業時間

12時~14時半、18時~22時半(日曜は予約客のみ対応)

席数

31席、個室10席、8席

予算

1500元~

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