梅雨季で降水量が大幅に増加する中、近頃、台湾全土の農作物の生産に大きな影響を及ぼし、市場では野菜の価格が上昇している。
台湾では先日の豪雨第二波以降、断続的な降雨に見舞われた。台湾中部の葉物野菜は水に浸かり、ウリや果物類は傷や腐乱が多発、完全な形で出荷できる作物は通常の7割に留まっている。
市場の予測によると、この雨が止んでも台湾中部の農業被害は拡大が続くという。大部分の葉物野菜や白菜、ブロッコリー、キャベツ類は水に浸かっていた時間が長く、受粉できず根から腐る〝遅延性〟の被害が及んでいる。
農業委員会では冷凍野菜を出荷し、また国外から輸入するなどの対応策を検討しているが、農家の収入が激減する事態を招きかねない。一方市民の間では、毎度災害が起きるたびに農作物の価格が上昇、政府は適切な措置を採っていないとして不満が高まっている。
(6月20日)