「アメーバ性髄膜脳炎」により30歳代の女性が亡くなった件で、衛生福利部疾病管理署は女性が発症前に訪れたとされる新北市のプール施設の検査を実施、その結果地下の貯水から採取した検体に陽性反応があったことを発表した。しかしながら陽性となったのはプールの水ではなく、女性の感染と施設の関連性は証明できないという。
疾病管理署によると、女性の感染発覚後、同施設の旧排水口及びプールの壁面、床、さらに地下貯水など十数カ所から検体56件を採取。うち55件はプール設備周辺ですべて陰性となったが、残る地下貯水からの検体1件のみ陽性となった。
同署の曾淑慧・副署長によると陽性となった地下貯水は自然環境由来のものであり、プール施設の水とは無関係であるため、利用者にリスクはないと説明。また同署の医師も、再度陽性検体を採取した地下を確認したところ、大雨により雨水が流れ込んだと判断できるとし、人体の頭部や鼻腔との接触の可能性はないとしている。
なお同施設は衛生局の再検査を経て営業を再開する見通し。
(8月23日)