アメーバ感染性脳炎で死亡 プール施設で水質など徹底調査

衛生福利部疾病管理署はこのほど、12年ぶりに発生した「アメーバ性髄膜脳炎」について、亡くなった女性が感染したとみられる新北市のプール施設にて56件の検体を採取したところ、うち14件からアメーバが検出されなかったことを公表した。残りの結果は21日(月)までに確認される予定。

 (圖/新北市衛生局)

亡くなった女性は30歳代で、最近の出国歴はなく、新北市のプール施設へ出かけた後7月26日頭痛と肩や首の硬直が現れ、さらに発熱、悪寒、頸部の痛みと痙攣があり、病院で受診。しかし病状の進行が早く、8月1日に死亡した。

同病院は原因不明の脳炎として衛生局に通報、疾病管理署の実験室で検査し「フォーラーネグレリア」というアメーバによる髄膜脳炎であることがわかった。

プール施設は疾病管理署に7月21日〜8月9日の利用客名簿を提出。スタッフ12人と利用客630人の健康状態を確認し、2週間の健康状態に注意するよう呼びかけている。

また衛生局では今回の件を受け、新北市内のプール施設193件で水質検査を実施。うち5件で塩素濃度など規定違反が発覚した。

(8月15日)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 花蓮地方検察署は5月8日(水)、2021年に花蓮縣内で発生した鉄道事故の犠牲者のものとみられる遺骨や…
  2. 彰化縣のドリンクチェーン店の店員らが、乳酸菌飲料を大量に飲み、吐き出す光景を撮影しSNSに投稿。これ…
  3. 衛生福利部疾病管理署の統計によると、台湾全域における「腸病毒」感染増を受け4月末~5月1週目の救急外…
PAGE TOP