中央流行感染症指揮センターは4月11日(月)、新型コロナウイルス経口抗ウイルス治療薬「パキロビッド(Paxlovid)」について、販売元のファイザー製薬と70万人分の購入契約を締結したことを発表した。うち35万人分が第二四半期までに納品される。
今回購入を契約した70万人分は、総人口の3%に相当。現在台湾政府が推し進める「新台湾モデル」の防疫政策では、無症状・軽症者を自宅にて療養させることが見込まれ、同経口治療薬は在宅治療や備蓄にも適しているとする。
また感染状況の急激な拡大により、簡易スクリーニング検査の需要が高まっていることについて、同センターの陳時中・指揮官は、マスクの配給と同様の公共供給システムでの配布を検討していることを明らかにした。従来のスーパーやコンビニ、薬局など小売店での販売も同時に実施するほか、クラスターが発生した高リスク地域では政府に対し2万回分を限度に供給を申請できるとする。