台北市のMRT駅で3月11日(金)夜、ホーム階から改札階へ続く上りエスカレータが突然逆走し、乗客約30人が将棋倒し状態となる事故が発生。うち4人が軽傷を負った。
事故があったのは、板南線の新北市板橋区にある新埔駅。同日22時半頃、電車を降りた乗客が改札階へ向かうエスカレータに乗っていたところ、突然逆走した。けが人は1人が捻挫、3人が擦り傷を負ったという。
運営会社は事故について、エスカレータのブレーキシステムに取り付けられた歯車の故障が原因と説明。エスカレータは毎月点検と保修作業を行っており、4日前の7日(月)にも異常がないことが確認されていた。また事故当時の映像がSNS上に流出したことについては「映像は必要に応じて調査機関へ提出するものであり、内部で違反行為の有無を調査する」としている。
なお今回の事故と同型のエスカレータは新店線と板南線の38駅に計248機設置。統計によると昨年MRTで事故件数は337件で、うち半数がエスカレータ絡みだった。
(3月15日)