【今週もゴチになります】舌鼓 ―日本式焼肉―

七輪で上質な焼肉を

林森エリアからほど近い新生北路沿いに、昨年11月ソフトオープンした「舌鼓」。七輪の炭火で炙った上質肉を楽しめる本格的な日本式焼き肉店だ。7年前、日本を旅したオーナーが「上等な1人焼き肉店」のシステムに衝撃を受けたのが「舌鼓」オープンに至った理由だという。

「台湾人は食べ放題か、店員に焼いてもらうお任せスタイルを好みますが、ここは質のよい肉をおひとり様でもじっくり味わっていただけるんです」と語るのは、大きな瞳が印象的な店長のMIDORIさん。現在も大学で日本語を学びつつ、夜は来店した人が心ゆくまで焼肉を楽しめるよう、店内の隅々まで目を配る。料理長の豪さんは高校時代に焼き肉業界に入ったこの道20年のベテラン。カウンター内では寡黙だが温かい表情で真摯に向き合う姿は、さすがの落ち着きだ。

とろける肉に舌鼓

日本語、英語併記のメニューからのオススメは「プレミアム特上ミスジ」(230元)や「プレミアム特上牛角切り」(190元)などアメリカ産の最上級肉。写真の「近江牛 ささ肉」(460元)はモモの付け根内側、1頭から少量しか採れない稀少部位で、さっぱりした味わいが特徴だ。炭火でさっと炙り、搾りたてのレモン、味噌とニンニクが隠し味の醤油ベースの特製ダレでとろけるうまさを堪能して。「あぶりイベリコ豚のサラダ」(160元)はワサビ風味の自家製ドレッシングで和えた人気メニュー。暑い台湾の夏に爽やかな風味がぴったりだ。

おひとり様チャージの加算なしは、これまたうれしい心意気。深夜1時半までの営業なので、遅くなって食べたい時にもありがたい。七輪の炭火を眺めながら、焼き肉とアサヒ生でお疲れ様会。癒しとご褒美、明日の活力に焼き肉に舌鼓を打とう。

Info

住所 中山区新生北路一段140号

 TEL 02-2541-0075

 営業時間 18時~翌1時半

席数 22席

予算 600元~

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