2022年、6人の犠牲者を出した台北市林森北路のカラオケ店「錢櫃」の火災について、台北市地方法院は5月15日(水)、同社董事長やマネージャー、副店長など6人と、エレベーター業者の責任者を起訴していた件で、董事長に対し過失致死の罪は無罪とし、過失傷害は和解が成立していることから不起訴とした。エレベーター業者の責任者は3年の刑期を言い渡された。
火災は2022年4月26日午前11時半頃に発生。エレベーター業者の男がバッテリーに異常のある機器を5階倉庫で充電したまま放置し、他の階で作業を行っていたところ、およそ1時間後に機器から発火した。火は階上へ延焼したが、工事のためスプリンクラーや警報などの安全設備がすべて切られており、スタッフや客が逃げ遅れ、6人が死亡、67人が重軽傷を負う惨事となった。
裁判では同点マネージャーと副店長、エンジニアの3名がそれぞれ1〜2年の懲役で執行猶予4年。またビル自体にも見取り図との差異など違反があり、所有者には罰金30万元が科された。
(5月15日)