元マラソン選手のケビン・リン(林義傑)が映画の著作権に絡む詐欺事件に関与していた件で、台北地方法院は6月20日(月)、本件に関わった業者ら3名に対し、弁護士法違反などの罪で懲役と罰金刑を言い渡した。
林は今年3月、自ら経営する会社を立ち上げ、同社名義で映画の配給会社と契約。台湾で一般に配給・公開されていない作品の放送ライセンスを取得すると「海賊版」としてネット上にアップし、違法にダウンロードした人をIPアドレスから割り出し特定、警察に提訴し和解金を得ていた。また共犯者らは弁護士資格を持たずに提訴など法的手続きを行ったとして起訴されている。作品はハリウッド大作や韓国の人気映画などが含まれ、これまでに800~1000件の被害が出ていることがわかった。
なお林自身も弁護士法と刑事訴訟法違反で20万元の保釈金を支払ったが、「正義を行ったのに容疑者にされた」として詐欺行為を否認。共犯の3名のうち2人は罪を認めているが1人は否認、別件関与も疑われ審理中。
(6月23日)