台北市衛生局の黄世傑局長が、先頃発覚した市内クリニックのワクチン接種規定違反事件に絡み辞職や休職を要求されていたものの、7月6日(火)午前の市政会議に出席していたことがわかった。
事件は好心肝診所にて6月8日夜間に行われた接種対象者以外の一般人への接種と、同様に禾馨診所にもワクチンが規則に反して配布されていたことが発覚したもの。当時はクリニックでの接種及びワクチン配布は認可されておらず、柯文哲・台北市長は高嘉瑜・立法委員が関係していると指摘した。一方の禾馨診所は立法委との関連を否定、違反があれば処分に甘んじるとし罰金230万元、好心肝も同じく200万元のほか共にワクチン接種資格を取り消された。
台北市政府では、前疾病管理科長などワクチン流出及び接種規定違反に関与したとみられる人物数名を異動、原点処分としている。黄世傑局長については両クリニックのさらなる調査期間中を休職としながら、重要な会議への出席のみが認められている状態。
(7月8日)