日本から提供された新型コロナウイルスワクチンの接種が6月15日(火)、台湾全土で75歳以上の高齢者を対象に開始された。
ワクチンは英アストラゼネカ社製で124万回分。中央流行感染症指揮センターによると、提供分すべての接種が完了すれば、接種率は全体の1割となる見込みだという。
接種に際し、高雄や台中、桃園の大規模接種会場では、福岡市宇美町(うみまち)で行われた、高齢者は座ったままで医師が移動する「宇美方式」を採用。1時間で120人への投与が完了できるとして注目を集めている。日本のメディアによると「宇美方式」は医師がトヨタの生産ラインを参考に考案したもので、従来の接種法より8倍のスピードを見込めるという。
一方、桃園市では接種会場前に接種希望者が500~600㍍に渡り行列するといった現象もみられ、管理側は安全な距離を保つよう呼びかけた。
(6月16日)