台南鉄道再開発で強制代執行 最後の2家族、立ち退きに同意

台南地区の鉄道地下化計画に際し10月13日(火)、市政府による強制代執行が行われ、最後の1戸となった陳一家が立ち退きに応じ、再開発を巡る住民の抵抗運動に幕を下ろした。

再開発計画は台南市東区の国道1号線南東側の区画が対象となっており、2016年8月時点で内政部都市計画委員会が承認。同10月に解体工事がスタートし、全254棟が対象区域内にあり、うち13棟が取り壊しに同意、残りに関しては市政府主導で交渉を進めてきた。

今年9月末時点で陳家、黄家の2戸が立ち退きを拒否し、支援グループが結成され抵抗運動を展開。両家は土地の地上権を設定し、家屋を残した状態での地下工事を希望していた。陳氏は同日交通部へ赴き「これまで高齢者が長年住んだ土地を離れることを受け入れられず、転居後すぐに亡くなってしまうケースをいくつも見てきた」「年老いた両親に同じ思いを味合わせたくない」として陳情を申し入れていた。なお両家跡地には高齢者向けケアハウスが建設される予定。

(10月15日)

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