交通部観光局の幹部官僚が、近頃部下である職員を桃園国際空港に派遣し、自身の子どもを出迎えさせたために同職員が新型コロナウイルスに感染、さらにその5歳になる子どもにも感染が拡大していたことがわかった。交通部では3月30日(月)同官僚を除名処分としたほか、観光局は31日(火)に査定会を開き、責任者及び機場旅遊服務センター主任を減点処分とした。
調査によると、当該の官僚と機場旅遊服務センター主任は旧知の仲で、官僚の息子が空港に到着するに当たり部下を迎えとして派遣することを申し出たという。官僚の息子は3月23日(月)に発症、官僚はその事実を知りながら交通部長や観光局長ら上層部が出席する会議や、立法院及び立法委員会の調整会議などに出席するなど、日常の業務を行っていたこともわかった。なおこの官僚はその後の検査で感染していないことが判明したが、それ以前にマスクの装着なども徹底していなかったという。
これを受け観光局では4月1日(水)よりテレワークシステムの拡大など対策を講じている。
(4月1日)