台湾では秋・冬季の到来とともに東北季節風が運ぶ汚染物質による大気汚染に悩まされている。
環境保護署では、大気汚染の原因とされる微小粒子状物質「PM2.5」の基準値を15㍃グラムに規定。しかしながら昨年は平均値が台北市で17.3㎍、台中が21.8㎍、台南では26.1㎍に達した。
台北市を含む北都市部における汚染の主要原因は車両からの排気ガス、南部は工場からの排煙が占める。これに対し花蓮のみ汚染値が低く、「最後の浄土」と呼ばれている。
台湾大学の研究報告によると、近年肺がんや呼吸器系の疾病が増加しており、PM2.5が原因の1つとされる。
(10月25日)