台北市を含む台湾全土では6月2日(木)から降水量が大幅に増加、雷を伴う雨が断続的に現れ、多くの地域で冠水や土砂崩れなど甚大な被害を及ぼした。
南西部の雲林縣古坑地区では、12時間で599㍉の降水量を記録。2001年の台風「TORAJI」による490㍉を超え、最高記録となった。
中央気象局は連日、国内19の市と縣に警戒警報を発令。台北市以北では1日の降水量が500㍉を超える地域も多く、市内も中山北路が冠水により一時封鎖、台北小巨蛋付近が渋滞するなどの事態が発生した。
今回の豪雨による農家の損害額は4日(日)時点で5732万元に達した。人的被害としては2人が死亡、2人が行方不明となったほか、けが人5人が報告されている。
また各地で出勤停止や休校の措置が採られたが、新北市や南投縣など一部地域では決定及び住民への報告が遅かったとして、不満の声が寄せられた。
(6月7日)