台湾の著名観光地である新北市瑞芳区の九份にある民宿にて、4月24日(水)午前6時頃、宿泊客が一酸化炭素中毒で救急搬送されるという事件があった。
当時民宿に宿泊していたのは20~30代の友人同士13人で、うち2人が嘔吐するなどの症状を発し救急へ通報。救急車5台が出動し、基隆市の長庚醫院などに搬送された。
現地の警察局勤務指揮センター職員が宿泊客らから聞いた話によると、前夜就寝前から窓を開けていないことが判明、測定により現場から高濃度の一酸化炭素が検出された。
新北市消防局によると同民宿は観光局からの許可なく違法に経営しているもので、看板を掲げず中国の旅行サイトからのみ予約できる形で運営。不合格品の給湯器を客室内に設置しており、今回はガスが漏れ部屋に充満したものとみられる。また非常灯や火災報知器など消防設備も設置されていなかったという。
(4月24日)