台北市松山区の台北田徑場で、8月19日(土)に行われた国際大学競技大会「ユニバーシアード2017」の開幕式典に際し、蔡英文総統が推進する年金改革政策に反対する抗議デモ隊が会場入り口を塞ぎ、選手団が一時入場できないトラブルがあった。
同大会には日本からも338人の選手が参加。抗議デモは現政権による公務員の年金改革に反対するもので、開幕式典での総統によるスピーチを阻む目的があったとみられる。このため会場では19時からの選手団の入場行進が行われず、参加国の国旗を手にした旗手のみが行進。海外メディアはこれを「異様な光景」として報道した。20時になって騒ぎは収束、日本を含む選手団の入場が執り行われた。
総統府はこれに対し、デモ隊の行為は台湾の国際的なイメージを損なうものであるとして猛烈に批判。詳細調査を行い、追って責任の所在を追求するとしている。
(8月22日)