「台湾茶をじっくり味わいたい」とお考えなら、台北から少し足を延ばして淡水へ行ってみるのはいかがですか?
ご紹介するのは、MRT淡水駅から老街を北へ歩くこと10分のところにある茶館「一番茶棧」。
2階に上がり扉を開けると笑顔のやさしい楊さん夫妻が迎えてくれます。ご両親が営む中山の老舗茶屋「一番屋」が台湾茶専門店であるのに対し、こちらはお茶を味わいながらゆったりできるティーサロンを目指したんだとか。ここはお茶菓子といっしょに台湾茶をじっくり楽しめる空間になっています。
茶葉は凍頂烏龍や文山包種など台湾四大銘茶のほか「台東紅烏龍」、「三峽碧螺春」、さらに「紅玉紅茶」など幅広く取り揃えています。迷った時は楊さんオススメの「高山烏龍茶」をチョイスしてみましょう。苦味がなく、すっきり飲みやすいため万人に好まれるのだとか。またまろやかな飲み口で、ほかのどんなお茶とも異なる味わいの「東方美人茶」(各220元)も人気の一杯です☺
こちらでは最初に淹れ方をレクチャーしてもらい、お代わりは自分で淹れるスタイル。茶葉は約5煎まで飲めるので、おしゃべりを楽しみ、景色を眺めたりしながらゆったり長居できますね。
フルーツティの中で特にファンが多いのは「一番鳳梨沁蜜紅」(240元)。茶杯に沈んだパイナップルは、黒糖で煮てありコク深い濃厚な甘さが特徴で、デザート感覚で飲むのにピッタリです◎
もちろん、お茶のお供には台湾名物「パイナップルケーキ」も外せませんよね。手作りの無添加パイナップル100%使用のオリジナルで、烏龍茶を生地に練り込んだものや、甘酸っぱいクランベリーと、アーモンドのフィリング入り、さらに紅茶生地のタピオカミルクティと黒ゴマ&クルミも。ホロホロと繊細な生地に、個性豊かなフィリングの上品な甘さが台湾茶によく合います。柔らかく食べやすい「ヌガー」も評判です。
パイナップルケーキやヌガーは店内販売もしているので気に入った味があれば、その場で購入できますよ。
竹を使ったインテリアがモダンながらどこか昔懐かしさを醸し、壁一面の大きな窓から射し込む陽光に、この数年溜まっていた心の疲れもゆるっとほぐれそう。ゆったりとした時間が流れる淡水のティーサロンで、台湾茶を喫する午後はいかが?
📍Info
住所:新北市淡水区中正路252號2階
TEL:02-2626-6168
営業日:11時~19時(水、日定休)
席数:15席
予算:200元~
Instagram:ichiban.ochaya
Facebook:ICHIBAN.OCHAYA
Website:一番茶棧