「茶色」の語源はその名の通り、お茶の色から付いたものです。茶渋などから取れるタンニンは、古来より手に入りやすい染料のひとつで、地味な色ではありますが、相手を立てたり、配慮したりということに対して優れた色と言えます。
茶色は昔から自然界の色として親しまれ、大地、成熟、実りといった言葉を連想させ安定と豊かさを象徴しています。このことから、茶色は人に安心感を与えるのです。
茶色は楽しく高揚した気分にさせるオレンジ色に抑制力のある黒が混ざったものなので、ビジネスシーンにも向いているでしょう。温かみがあり、集中力をアップさせてくれる効果もあります。
また建築に欠かせない木材の色でもある茶色。木の色そのものですから、今でも床や柱などインテリアを支える色と言っても過言ではありません。クラシックな印象や高級感を醸し出します。オフィスでも近年ではアイボリーやベージュ、明るい茶系などの色合いを使うことが増えてきました。ファッションにおける茶色は、ベーシックな色として昔から多く取り入れられています。
色彩療法としては落ち着き、集中、忠実さ、などの意味合いがあります。大地の象徴であり、あらゆる者を受け入れる母性の象徴。またナチュラルな木の色なので、気持ちを静めリラックスさせる力があります。ぜひ日々の生活やファッションに採り入れ、効果的に活用してみてくださいね。