【ジャピュラン☆ガイド】第25回 南晴新疆私房菜(ナンチンシンジャンスーファンツァイ)

 

恋しい羊肉串

台湾に住む日本人の中には、以前大陸に住んでいた人も多いんですが集まって飲むたびに話題になるのが、やっぱり食べ物。紅焼じゃなくて清真(ハラール)の牛肉麺が、脂の滴る羊肉串が食べたいね、といった具合です。

私は北海道出身でして、道民はみんなジンギスカン好きと思われがちですが、実は羊肉が苦手でした。しかし! 上海で食べた羊肉串があまりにもうまくて、苦手を克服してしまった。それくらい羊肉串とはおいしい食べ物だということを強く伝えたい! そんなわけで今回ご紹介するのは、行天宮と中山國小の間にある新疆料理店です。

老闆娘はウルムチ出身だそうで、筋金入りの新疆料理が食べられそう。最初は高雄、6年ほど経って台北にも支店を構えたんだって。

お店に入って3人、と伝えると広めの席に案内されたよ。ここに座れ、って強い圧力じゃなくゆったりしたテーブルを薦めてくれたので第一印象も◎。店内には新疆のタペストリーや銀製品が飾られてて、ウイグル情緒たっぷり。

新疆料理を余すところなく

メニューをひと通り眺めてみると、人数に合わせたセットメニューがいくつも。うーん「野生マカ羊肉鍋」(450元/小、800元/大)とかビャンビャン麺みたいな「大盤鶏皮帯麺」(680元)を大人数でつつきたいところだけど、今回は3人だから2人用の「雙人套餐」(580元)に「羊肉串」(100元/3本)をたっぷりプラスでいこう!

オーダーしてまもなく、あっという間に料理が出てきたわ。羊肉串は上海でよく食べてたやつより肉がしっかり付いてて脂身少なめだけど、やっぱりこのジューシーな脂に孜然(クミン)が効いてウマ~! 台湾ナイズされてない新疆の味がする。

セットメニューは「羊肉炒飯」に塩漬け唐辛子入りスクランブルエッグ「剁椒炒蛋」、羊肉をパンに乗せて食べる「饢包肉(ナンバオロウ)」、ニンニクの酢漬け「臘八蒜」と羊肉の炒め「臘八蒜羊柳」、花椒とパクチーに鶏肉を和えた「手撕椒麻雞」の5品。新疆料理の基本メニューをひと通り堪能できてなんだかお得な気分だな~。

新疆といえば「ムーラン」はじめ、西遊記の火焔山もあるし、映画にいっぱい登場するんだよね。民族衣装も華やかだし、個人的には羊肉串片手に踊るインド映画みたいなのを撮ればいいと思うんだけど…ってところで閉店で追い出されちゃった。

 

info

住所 

中山区吉林路277號

TEL 

02-2592-5863

営業時間 

11時~14時半、17時~21時半(月曜休み)

席数 

約40席

予算 

200元

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