昨年12月、資金繰りの悪化のため全便の運航を停止している「ファーイースタン(遠東)航空」に対し、台北市労働局は1月6日(月)、労働調査を実施。その結果従業員の12月分給与に未払いがあることがわかり、同局は7日(火)、同社に対し150万元の罰金を科した。
遠東航空は昨年12月12日(木)、経営難を理由に翌日以降の全便の運航を停止。空港のカウンターでは停止の告知と航空券を購入済みの乗客に払い戻しを受け付ける業務を行った。同じ路線を運航する「マンダリン(華信)航空」や「ユニー(立栄)航空」は臨時便を運航するなどして対応した。
運航停止後、労働局は同社に対し、労働基準法に則り従業員への給与支払いを要求。しかしながら1月6日(月)に給与が支払われず、同社は財政上不可能であることを認めたため、罰金処分となった。
なお同社従業員は千数百人にのぼり、同局は各家族の生活への影響を鑑みて従業員に労働争議の調停を申し出るよう勧めている。
(1月7日)