大気汚染反対など3政策に関する住民投票案を求める署名活動で、中央選挙委員会はこのほど大量の書き写しや死者の名義を使った署名があるのを発見、文書偽造の疑いがあることを明らかにした。
同委員会によると、提出された署名を精査していたところ、同じペンを使用した同じ筆跡による複数の書き写しや、提案前に死亡している人物の名義165件が見つかった。偽造は計1万8000筆中およそ1%にのぼるという。
署名は国民党が推進する大気汚染反対、日本からの放射能汚染食品の輸入反対、新北市瑞芳区にある深澳火力発電所の稼働反対の3案に関する住民投票を求めるもの。同委員会主任委員・陳英鈐は9月5日(水)午後、住民投票法に則り本件を徹底調査すると述べた。
また同性婚の合法化に反対する団体らが、婚姻や共同生活を異性間においてのみ法で認めるなど3項目に及ぶ住民投票を求める提案が中央選挙委員会の初審を通過。うち2項目が違憲であるとして、運動家・祁家威氏が撤廃・停止を求め行政訴訟を起こしていた件に関する審理が5日(水)行われた。
(9月5日)