回路基板メーカー「敬鵬」の桃園市平鎮工場で、4月28日(土)夜火災が発生。緊急出動した消防員5人と、工場に勤務するタイ人労働者2人が死亡、消防員2人が重傷を負い、病院で治療を受けている。
工場は5階建てで、ディーゼルオイル2000リットルが貯蔵されていた。桃園地方検察署は29日(日)午前、主任検察官と監察医による遺体検分を行い、工場長ら8人からの聴取と工場内設備と保管材料を確認、火災の原因について調査を進めている。亡くなった工員の1人は遺体の損傷が激しく、DNA鑑定を行う予定。また7人の遺体を司法解剖に回し、それぞれの死因についても詳細を明らかにしていく方針だ。
同社の董事長・黄維金は火災発生から17時間に渡り行方をくらませていたが、29日(日)14時半、主任ら10人を伴い弔慰金を持参して殉職した消防員の遺族を慰問。警察や政府の調査に協力し、火災が発生した原因を究明すると話した。しかしながらマスコミから7人への謝罪について尋ねられると、これには堅く口を閉ざした。
(5月1日)