春節後の農産物市場休業を受け、野菜の供給量増加と価格減により農家が悲鳴を上げている。
台北の農産物市場を運営する「台北農産運銷公司」は春節期間中に5日間のほか、2月24日(土)~26日(月)と3月5日(月)~7日(水)も休業。生産した農作物を出荷する機会が減少したことで供給量超過を引き起こし、価格が3割ほど暴落した。
これを受け農業委員会は5日(月)、5つの対策措置を執ることを公布。市場への分散供給や直販ルートへの直接供給、キャベツの輸出、競売時間を売り切れるまで延長するなど市場業務の強化を要求し、台北に流通する農作物の供給量を調整して市場価格を安定させるという。野菜類の市場取引希望額は1kg当たり18~20元。
市場の3連休は過去にも前例があるが、2週連続は初めて。市場の運営・休業日に関しては地方政府に決定権があるため、同委員会は各縣市政府に対し、将来的に3日間連続の市場休業を避けるよう通達した。雲林縣長は、農家の準備ができていない状況での今回の休業決定は誤りだったとして再発を防ぐという。
(3月6日)