嘉義縣の畜産場で8月29日(火)、鶏卵から殺虫成分「フィプロニル」が13.3ppb検出され、5200個の鶏卵が流通不可となった。
同畜産場で生産された鶏卵を販売する台北市信義区の店舗「永吉蛋行」では、台北市政府衛生局の立ち入り検査が行われ、約1万件の鶏卵及び加工食品を売り場から撤去。鶏卵は嘉義縣に戻され、廃棄された。
「フィプロニル」はゴキブリやダニの駆除に使われる殺虫成分。家畜の飼育施設の洗浄や害虫駆除に用いられたものが鶏に取り込まれ、鶏卵を汚染したものとみられる。ヨーロッパでは、人間が食べるものにフィプロニルを使用することは法律上禁じられているが、少量であれば健康被害には至らないという。
農業委員会と衛生福利部食品藥物管理署によると、28日(月)までに約17万個の鶏卵を回収、44件の養鶏場を不合格とした。
(8月30日)