新北市の中学校で昨年12月に発生した同級生による刺殺事件について、新北地方法院少年法廷は9月30日(月)、加害者である男子生徒に9年、女子生徒に8年の有期判決を下した。
事件は昨年12月25日の昼休みに発生。女子生徒が被害者である男子生徒のクラスにいる友人を訪ねた際、被害者に冷たくあしらわれたことを不満とし、親しい男子生徒に「仕返し」を依頼。被害者は男子が持参したナイフで首や胸など7カ所を刺され、心臓や肺、腎臓から大量に出血し多臓器壊死により2日後に死亡した。
新北地方検察署は今年5月、2人を殺人罪で起訴。しかし犯行時、2人が14歳に満たなかったことから刑法18条が定める規定に基づき減刑された。一方で2人が事件後に犯行を否認、口裏合わせを図るなど悪質な面も見られたが、少年観護所の収容期間中のカウンセリングを経て、過ちを認め反省するようになったことが考慮された。
被害者生徒の父親は刑が軽すぎるとし、2人に対し刑事・民事合わせ賠償を求めている。
(9月30日)