今年9月の台風21号により大きなダメージを受けた関西国際空港で、当時空港内にいた台湾人学生が虚言を流布させた件で、南投地方裁判所は12月15日(日)、同学生を「公共の秩序を乱したとするには証拠が不十分である」として無罪と言い渡した。
学生は南投縣埔里鎮出身で台北大学に通っており、台風被害のあった9月6日(木)関空に閉じ込められた状態でネット掲示板「批踢踢(PTT)」に「中国政府が用意したバスで大阪に向かっている、台北駐日経済文化代表處に宿泊や交通面での支援を求めたが冷たい対応だった」とのデマを書き込んだ。学生は大阪に滞在していたものの、書き込みはしていないと否認していたが、警察の調べで本人であることが判明した。
このデマにより被災者への対応が不十分だったとの批判が集中し、同大阪経済文化弁事處長が同14日(金)に自殺。
ネット上では「人を死に追い込んだ」、「罪の重さを知るべき」として学生への批判の声が挙がっている。
(12月18日)