台北市信義区の幼稚園で昨年8月、教員の男による児童への猥褻行為が発覚したものの「児童・少年福利権益保障法」の規定により、メディアが加害者である教師と幼稚園に関する情報が報道されない件について、ネットインフルエンサーの「小商人」は7月13日(土)、SNS上で加害者の氏名を公開。さらに顔写真を掲載した看板を制作し同園前に設置した。
「小商人」のSNS投稿には「(#MeTooで摘発された)タレントのミッキー・ホアン(黄子佼)の事件は台湾全土で知られている。被害者数がホアンの事件の20倍、押収された動画は90倍にものぼるにもかかわらず、加害者の氏名は保護されている」と糾弾。看板を設置したことについては「処罰するならどうぞ」とした。
加害者情報の公開について、小商人は一般人の「知る権利」を優先した行為としているが、これについて反対に「加害者の情報を公開することにより被害者も特定される」として同法が被害者の保護目的であることを指摘する声もある。
(7月17日)