台北市信義区の幼稚園で昨年8月、教員の男による児童への猥褻行為が発覚した件で、家族からの通報により少なくとも20名の女子児童が被害に遭っていたことが新たにわかった。
加害者の男は30歳代で、幼児教育を学んだ後、自身の母親が経営する同園にて2年ほど勤務。検察の調べによると、被害に遭った女児らはいずれも保護者の迎えを待つ部屋で教師に抱き上げられ、膝の上に座らされた状態で下着の中に手を入れられたり、性器を触ったり指を入れられたりし、苦痛を感じたという。
検察は加害教師の男の自宅を二度に渡り捜索。複数台の携帯端末から女児の下半身を映したものなど600本を超える動画が見つかり、いずれも過去1年以内に撮影されたものだった。
なお「児童・少年福利権益保障法」の規定により、メディアが加害者である教師と幼稚園に関する情報を報道できない。事情を知らず同園に預けられる子ども、これから入園予定の子どもの権利について、子どもを持つ親の間で不安が広がっている。
(7月10日)