昨年、桃園市中壢区で摘発された詐欺グループの幹部らの裁判で、台北市士林地方法院は11月22日(水)、主犯とされる2人を無期懲役とし、公民権の終身剥奪を言い渡した。
詐欺グループは昨年、ネット上で高収入の求人情報を提示し求職者を集め、監禁し暴力と違法薬物によって心身共に支配。また被害者の銀行口座や携帯電話、身分証を脅し取り、3億9667万元の収入を得ていた。検察は昨年11月、同グループの拠点を摘発し、拘束されていた被害者58人を救出。ほかに、虐待による衰弱から心筋梗塞を起こし男性1人が死亡、女性1人が持病に適切な手当てを受けられずショック死、さらに男性1人が監禁と虐待に耐えられず浴室の窓から飛び降り亡くなっていた。
この件で検察は同グループの幹部ら29名を私的監禁致死、死体遺棄、組織犯罪の罪で起訴。この度の裁判で主犯2人の無期懲役のほか、8名に24~29年、12名に10~19年、ほかに1~9年の懲役刑が言い渡された。また1人は未成年で士林地方法院少年法廷へ移送されている。
(11月22日)