【特集】あの映画の主役になりきろう!台湾映画で聖地巡礼⑤

台湾旅行が10倍楽しくなる!?

たびオン編集部オススメ台湾映画ランキング5

台湾の映画だけでなく、映画という映画を観まくっているたびオン編集部員による、独断と偏見にまみれたオススメ台湾映画ランキング。未見の方は参考までに。

1.先に愛した人(誰先愛上他的)

2018年/1時間40分

監督:シュー・ユーティン
出演:ロイ・チウ、シェ・インシュエン、スパーク・チェン、ジョセフ・ホアン

あらすじ

病死した父親には男性の恋人がいた。しかもその男は父親の保険金受取人にもなっており、その事実に母親は動揺。
母親の感情的で過干渉な態度から逃れたい息子は、男の家へ身を寄せるのだった。

見どころ

主演女優シエ・インシュエンのものすごい演技力に圧倒され、心を揺さぶられます。
憎みたい相手を憎み切れず、新しい人生にもなかなか踏み出せない3人を切なくもコミカルに描き、
涙と笑いでテンポよくまとめています。2018年の金馬映画祭で主演女優賞はじめ5冠に輝いた、近年まれに見る傑作です!

2.牯嶺街少年殺人事件

1991年/3時間57分

監督:エドワード・ヤン
出演:チャン・チェン、リサ・ヤン、ワン・チーザン、クー・ユールン

あらすじ

1961年に台北で発生した14歳の少年が同級生の女子を殺害した事件に着想を得て制作。
1960年代初頭の台北。名門、建国高中の受験に失敗し夜間部に通う主人公のシャオスーは、不良グループの仲間とつるむ日々を送っていた。
ところが対立するグループのボスの彼女・シャオミンに恋心が芽生え、グループ同士の対立は激しさを増していくのだった。

見どころ

中学生の青春と恋、また彼らを取り巻く家族を描きその背景にある社会が映し出されていて、その瑞々しさに映画を「観る」のではなく「浴びる」ような感覚を覚えた一作。
2017年にデジタルリマスター版が日本を始め各国で上映、再びその熱にうかされるような気持ちを思い出しました。

3.セデック・バレ(賽德克・巴萊)

2011年/4時間36分

監督:ウェイ・ダーション
出演:リン・チンタイ、マー・ジーシアン、安藤政信、河原さぶ、ビビアン・スー

あらすじ

1895年、日清戦争に敗れた中国は台湾を日本に割譲。
中部の山岳地に暮らすセデック族にも日本の手が伸び、平穏な暮らしは奪われた。
それから35年が過ぎ、頭目になったモナ・ルダオは圧倒的な武力を持つ日本軍に反旗を翻すのだった。

見どころ

親日親日と言われる台湾でかつて起きた「霧社事件」。
高校時代、世界史の授業で学んではいましたが、文字ではなくその壮絶さを物語る映像で想像力を引き出され、
脳みそをかき回されました。
ラストの日本軍兵士のセリフが超気に食わないですが、
死を覚悟しながら運命に立ち向かう闘志に胸がアツくなります。
頭目を演じた方は俳優ではなく、実は牧師さんなのだそう。一族に流れる血を感じさせるすばらしい演技でした。

4.悲情城市

1989年/2時間 40分

監督:ホウ・シャオシエン
出演:リー・ティエンルー、チェン・ソンヨン、カオ・ジエ、トニー・レオン

あらすじ

太平洋戦争が終わり、51年に渡る日本の統治から解放された台湾。
林家の四男で耳が聞こえず口も利けない文清は、郊外で写真館を営む。
そんなある日、本省人と外省人が争う「二二八事件」が勃発、その激動の波は文清の生活にも忍び寄るのだった…。

見どころ

初めて台湾に来るにあたり、まずはと観たのがこれでした。
台湾で暮らしていると日本が好きで中国が嫌い、と一括りに考えられがちですが、その政治的・歴史的な背景に思いを寄せることの大切さを学んだ作品です。
九份を世界的に有名にしたのも、アニメではなく実はこの作品。

5.モンガに散る

2010年/2時間21分

監督:ニウ・チェンザー
出演:イーサン・ルアン、マー・クチャオ、リディアン・ヴォーン

あらすじ

1980年代、モンガ(艋舺)と呼ばれる台湾一の歓楽街では、極道組織が覇権争いを繰り広げていた。
この街に越してきた高校生のモスキートは極道の親分の息子・ドラゴンと知り合い仲間に加わる。
ケンカに明け暮れながら青春の日々を謳歌するモスキートたち5人は、いつしか覇権争いに巻き込まれ…。

どころ

モスキート「なぜおれを仲間に?」モンク「指は5本揃って拳になる」とか、
友情溢れるセリフが散りばめられていて、心が汗だくになる映画です。アクションもカッコいいな~と思いきや、
韓国マフィア映画で有名な方がアクション監督を務められたのだとか。
ラストシーンは号泣を通り越し嗚咽モノです。

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