大雨の中10名が堤防外に閉め出し 水門封鎖後に通知、市長に批難

 台風20号「ネサット(尼莎)」の接近により台北市では10月16日(日)、基隆河畔の水門が閉鎖され、イベントスタッフら10名が堤防の外に一時閉め出されていたことがわかった。

1_自由時報

 イベントは中山区の「臺北大佳河濱公園」で14日(金)~16日(日)に渡り開催を予定。しかし16日(日)は台風による大雨で11時に中止を決定、16時に水門が封鎖され、撤収作業に当たっていた出展者やスタッフが20時に消防局が救出するまで堤防の外に閉め出された。

 柯文哲・台北市長は18日(火)の会見で、水利處は15時に水門封鎖を通知したと説明。しかしイベント主催側は17時20分に通知を受け取り、その時点ですでに水門が封鎖されていたとしている。

 また同日、士林区の百齡橋下にある堤防外駐車場では100台超の車両が冠水。16時に水門を封鎖し、16時41分にLINEにて車の移動を通知したとして、車両の所有者は市政府の不手際を糾弾している。

 

 また当時、市災害対応センターには市長、副市長とも不在だった。柯市長はこれに対し「1人ひとりが自らの行為に責任を持たなければならない」と発言し、批判の声が多数寄せられた。

(10月18日)

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