李ファミリーの withコロナライフレポート第1回 ~帰国決意編~

最後に北海道の実家に帰省したのは、2019年5月。2歳までは航空券が無料だから〜と、ムスメの誕生日間際にすちゃっと飛行機に乗り、飲み食い買い物をゆるりと数日楽しみ帰ってきた。

ふふ、あの頃は良かったなぁ〜。格安LCCのおかげで、日本と台湾の距離はとてつもなく近かった。同僚・友達も、日本人の私より頻繁に日本に行っていた。そう「旅行に行く」、というより「遊びに行く」くらいの軽い気持ちで日本に行けたんだ、あの頃は…うぅ(涙)。

2020年3月、私はムスメの日本語教育のため、長期帰国を計画していた。育児休暇を取得できる満3歳までの4カ月が最後のチャンス。超ビクビク恐縮しながら勤務先にお願いしたら、天使会社(天使のように理解がある会社の意)は「前例はないけど」と言いながら許可してくれた。12年ぶりの長期帰国に、私もこっそりワクワクしていたのだ。

ところが、そこで例の新型コロナの野郎が登場。ガードの固い台湾はいち早く国境を閉じた。反対に、旧正月でわんさか外国人旅行客が訪れていた北海道では、数人の感染者が出ていた。義家族たちから「危ない! 危ない!」の大合唱を浴び「しょうがねぇなぁ、従っとくか」と変更手数料300㌦(台湾元ではない)を払って、ひとまず数週間出発を遅らせた、つもりだった! しかし間もなくして、北海道への直航便は全路線欠航となる…。

今となっては日台ともに、入国時には14日間の隔離が義務づけられ、利用者の少ない航空券の値段は爆上がり、日本の感染者数も一向に減る気配はなく、帰国へのハードルも爆上がりだ。

コロナ野郎の素性が知れたら、 ヤツを撃沈するワクチンが開発されたら、 せめて隔離期間が短くなったら、と延ばし延ばしにしているうち、あっという間に2年が経過。ワクチンは複数開発されたけど、次々と進化するヤツに追いつけていないようだ。

言葉もままならなかった2歳未満のムスメはプリンセスを夢見る4歳になり、北海道のばあちゃんは100歳になった。いつ帰国できるかなんて誰もわからない。今しかない。そして、ついに帰国を決意。

次回、怒涛の帰国準備編!

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