新荘の元ハンセン病療養施設 改築工事への抗議行動展開

新北市新荘区に1930年建設されたハンセン病療養所「楽生療養院」周辺の工事に反対する市民らが、10月1日(火)、行政院前にて抗議行動を展開。警察が出動し集まった人々との衝突が発生した。
同療養所は日本統治下の1930年、台湾総督府が建設。34年に発布された日本の「らい予防法」が適用され、ハンセン病患者が施設内に隔離された。同法は96年に廃止されたが、60年代には治療法が確立しており隔離が不要でありながら続行されていたことに対し患者や家族が人権蹂躙を訴え、日本では94年、台湾では2004年に補償請求が行われ、翌05年に認められている。
今回は衛生福利部が最寄りであるMRT迴龍駅のある中正路から施設前に陸橋を建設する法案を強硬に通過させ、車いす利用者が不便を強いられることに療養所利用者と支援団体「青年楽生聯盟」のメンバー約50人が反対、スロープの再設置を要求。すでにMRT駅周辺工事は終わっており、療養所エリアの再建工事が4日(金)にも始まることで抗議行動が行われた。
(10月1日)
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